今回の事件は人為的ミス4つと説明しているが、他にも原因はあると思う。
どこで事件は発生したか
- 静岡県牧之原市
- 認定こども園 川崎幼稚園「住所:静岡県牧之原市静波1398-2」
認定こども園「川崎幼稚園」※R4.9月現在アクセス集中しており、繋がりにくい状態となっています。
被害にあわれた幼い女の子の命
今回、被害に合われたのは河本千奈(かわもとちな)ちゃん3歳の女の子です。
笑顔が優しい挨拶の出来るお子様でした。ご近所さんも「あんな優しい女の子がどうしてこんな目に・・・」と悲痛なコメントを残していました。

ご両親は共働きで、入園当初は送迎されていましたが、途中でバス通園に切り替えたそうです。切り替えた瞬間の出来事でしたのでやりきれない思いで一杯だと思います。
お母様のお腹には新しい命が宿っているそうです。千奈ちゃんも、新しい家族を迎え入れる楽しみがあったでしょう。4人家族で一緒に楽しみたい事もあったと思います。
その楽しみを一瞬で失ってしまったお母様の気持ちがとても心配です。無事に赤ちゃんが産まれてくる事を祈るしかありません。
事件の一部始終
事件が発生した5日は、牧之原市では最高気温が30.5℃と真夏日を記録していました。

バスは増田園長が運転し、70代の女性職員も乗車していました。普段はバスの運転手を務めている職員が休暇のため園長が代役として運転をしていた様です。


千奈ちゃんを含む6人の園児を乗せ、幼稚園には5日午前8時50分頃到着しています。午後2時10分ごろ、園児を帰宅させるため職員がバスに乗って発見した時には、千奈ちゃんは既に意識も呼吸もなく、体温も非常に高い状態でした。
バスは中型で、運転席の後ろには幼児用シートが6列並び、千奈ちゃんは前から5列目に座っていました。
関係者によると、発見された時は乗降扉近くの前から3列目付近に上半身の服を脱いだ状態で倒れていました。車内には千奈ちゃんが飲み干したとみられる空の水筒も見つかったようです。
園から250mも離れた駐車場にバスを停めて、掃除もせずバス内の確認もせず、ドアを閉めて鍵をして園に戻りました
園児の人数確認のタイミングは4回もありましたが、出席確認もされていなかったようです。
会見の内容
9月7日記者会見が、川崎幼稚園で開かれました。
複数の人為的ミスが重なり、事件が起きたとして謝罪しました。
増田氏は、普段は運転手に車内点検について注意喚起していたが「自分自身が言うだけで不慣れだった」と発言。記者から「確認しようと思わなかった?」と聞かれると、「私の園長としての立場か習性かもしれないですけど、その人(補助の職員)にお任せしているものですから」とし、会見中も亡くなった女児の名前を呼び間違えるなど誠意は見らていませんでした。
また、副理事長とともに笑いながら質問に答える場面もあり、会見自体に反省の色が薄まる場面が何度も見られました。
増田立義理事長兼園長(73)は、7日午前の保護者向け説明会で辞任すると明らかにしました。
会見は中断されてしまい保護者は大混乱
会見が大混乱したのには、千奈ちゃんの遺族の方の「嘘つき」という発言から始まったと参加者の方は話していました。
「ご遺族がそう発言されたのには理由があって、実は保護者説明会に先立つ6日、増田園長ら川崎幼稚園の関係者がご遺族のお宅へ謝罪に訪れていたそうなんです。千奈ちゃんを死なせてしまった責任をとるよう強く求めたご遺族に対して、園長先生たちは川崎幼稚園を『廃園にする』と一筆書いたそうです。それなのに説明会では今後の幼稚園の経営については『改善して頑張ります』とお話しになった。一夜明けて言を翻した幼稚園側に、ご遺族の“不満”が爆発したのも当然の流れではなかったかと思います」
引用:文春オンライン
会見自体は、誠意を持って対応するところです。ですが、園長の不親切な対応に多くの人が違和感・怒りを感じたのではないでしょうか。

私は、園長に怒りと諦めを覚え、途中で会見を消してしまいました。
このニュースに対して、多くの方が悲痛なコメントを残してくれています。
『今までも年に数回乗せ忘れたり、おろし忘れたりがあった』とありますが、ならなぜそれを解決しようと思わなかったのでしょう。 自分が働いている保育園では、今回のことで緊急に会議しました。この園は自分の園でミスがあっても、反省したり会議などで取り上げて解決案を出さなかったのでしょうか。 その時はたまたま、子供が無事だった。保護者が大目に見てくれた。だけだと思います。 ただの園側の怠慢ですよ。 同じ年の子がいるので、水筒が空っぽになって、汗もかけなくなって…想像しだけでふるえる。 そりゃあ倒れる保護者がいても不思議ではないですよ。
引用:ヤフーニュースのコメント欄より
小1と年少の息子2人がいる保育士です。 実際の生中継見てませんが、こちらの文章読んだだけでも、どれだけ辛かったか、ちなちゃんの苦しさが浮かんできて、それだけでも辛くなりました。涙も出ました。 それがもし我が息子だったとしたら…。実際にその場にいたら私も倒れてしまうかもしれないです。 私の職場でもアプリでの登園管理していますが、9時までに登園なし、連絡がなかったときは必ず上に報告、上司が直接電話連絡します。 また、最近の保育園での事件事故もあり、1時間ごとに人数チェックをすることになっています。 そのくらい徹底することで、私たち働いている方もどんなに忙しくても流れの一環になります。 どこも保育士不足だし、子供は増えるし、大変ですが、怪我、人数チェックはここ数年でかなり力入れるようになりました。 明日は我が身とみんなで話しています。 それ以前にここの理事長はあり得ないですが…。
引用:ヤフーニュースのコメント欄より
説明会に参加した保護者
最初に倒れたのは一番前にいた保護者でした。そこから連鎖するように5から6人が過呼吸のような状態で倒れました。説明会は続けられる状況でなくなったので中断となりました
消防は114人いた保護者のうち7人と職員6人の合わせて女性13人を病院に運びました。
園長はどんな人?


- 名前:増田立義(ますだたつよし)73歳
- 2002年 川崎幼稚園の園長と理事長兼任
- 細かな情報は掲載されていない。
- 3人家族?
- 川崎幼稚園の事務長が息子「太郎さん」ではないか?
園長になると聞いた時は、『あいつが園長? 大丈夫なのか?』と思いました。昔からの知人はみんな心配していましたね。あいつの父親は、幼稚園の他にもお茶の工場を経営する金持ちで、いわば立義(増田立義園長)はボンボン。子供の頃からズボラな性格だったので、水戸黄門の『うっかり八兵衛』ならぬ『ええからげん(=いい加減)八兵衛』と呼ばれていました。そんな性格が災いしたのか、まさかこんな事故が起こるとは……」(引用:Yahooニュース)
事件が起きた原因
バス内の最終確認してない
この日はいつもの運転手が不在で、園長が代理で運転手をしていた。千奈ちゃんを含む6名の園児さんが乗っていたが、降車の人数確認をしていなかった。
また、添乗の保育士も同様に確認をせずに
疑問なのは、コロナ禍の中で降車後にバスの消毒作業や清掃は行っていなかったのか?という事。もし、降車後に清掃していればその時点で確認出来たでしょう。
ロバート・キャンベルさんは「子供たちが眠くなって横にちょっと倒れて眠ったりするってことはよくあること。先頭から見て、頭が全然見えないからみんな降りたと思ってはいけない」と座席の奥まで園児の有無を確認する必要性を訴えた。
引用:中日スポーツ
園児が居ないのにシステム上、登園になってた
園児1人ひとりが登園確認をするシステムがありながら、けっきょく職員がまとめて入力処理していた様です。
お母様はいつも忘れずに「登園」連絡やお休み連絡を怠らないお母様でした。幼稚園側では「出欠確認」がとれないにも関わらず、勝手にお休みと思い込み連絡を怠ったとのこと。
デジタル化し時短作業担った結果、見落としてしまっては意味がないですよね。
運転手がいなくて、延長が代理で運転
普段は、専属の運転手がいましたが休暇をとり園長が代理で運転されていました。
今回に限らず、度々代理運転していたそうですがその時も「最終確認」はせずに添乗の保育士さんに全て任せっきりにしていました。
今回の会見でも「やってくれていたと思った」と思い込みのトラブルから今回の様な状況を招いています。同時に添乗の保育補助(70代)も「園長がやってくれていると思ってた」と話されています。
「思い込み」「人任せ」による人為的ミスが重なった結果です。
バスのペインティング
窓が透けていると、3歳なら動ける年齢ですので気づいてもらえたのかもしれません。。
園長の方針?なのか、バスをペイントしてしまった結果、車内を確認出来なかったのも今回の事件を起こした1つの要因なのではないでしょうか。
園の人手不足か
本来なら複数の人数で確認されるべきがなされていませんでした。園長、副園長、担任、副担任など、登園してないと気づく段階は多いはずです。
ですが、必要な保育士さんを確保しないといけない筈なのに、コロナウイルスの件もありお休みされている先生もいたそうです。元気なお子様を守るには幼稚園における必要な人員をおかないといけません。
詳細はわかりかねますが、十分にお子様を安全に預けられる環境を幼稚園側も考えて欲しいですね。
ママやパパ、地元の人が今考えている対策
クラクションを教える
3歳にもなれば数回説明すると理解出来る年齢になります。
車にも興味を持ち始める年齢ですし、「クラクションを押す」ではなく、「ラッパのマークを押す」という様にゲーム感覚で理解してくれるでしょう。



実際に、私の息子にも教えました。3回説明したら強く押し込める様になったから、是非伝えて欲しいと思う!
呼び出しボタンをおく
バスの中の「停車ボタン」やタクシーの「ヘルプボタン」、飲食店の「呼び出しボタン」などと様々なボタンがあります。
幼稚園バスにも手の届く場所に「緊急ボタン」を設置し、普段からボタンの存在を伝えておくことが大切です。すでに今回の多発する事件で設置した幼稚園もあります。
送迎バスはロックせず、ドアを開けっ放しにしたほうが良い
こちらは芸能人の「ヒロミさん」がスッキリの番組内で発言したものになります。
送迎バスとかをロックしないようにして夏場とか、ドアを開けっ放しにしといた方が良いと思う」と提案。「(バスが)盗まれるとか違う問題になっちゃうけど、ドアを開けっ放しにしておくとかをやっておくだけでも(残された子どもが)助かるかもしれない」と訴えた。
引用:yahooニュース
幼稚園によっては金銭的に「ボタンの設置」など金銭的余裕がなければ、こういった対策をとるのも必要ではないでしょうか。
サーモグラフィーの様なモニターの装着
検知システム
今回の事件に当たり、人が車内に残っているかどうかを調べる検知システムに応募が殺到しています。
各会社がシステムの開発に乗り出し、早ければ来年には試作品が完成し導入に到る様です。
- 三洋貿易「LiDAS(ライダス)」
- サイバネテック社「置き去り検知システム」
さいごに
なぜ、今この時期にこの記事を調べて書いたのか。もしかしたら批判がくる事も想定して執筆を続けました。
私自身、幼稚園に通う3歳の息子がいます。このニュースを見た時、正直言葉も涙も出ませんでした。
どれだけバスの中で耐えて生き延びようとしたのか。ご両親の行き場のない悔しさと怒り。幼稚園側の辛辣な対応。全て、上手くピースにはめる事は絶対に出来ない出来事です。
今回、この記事を1つの記事にするか正直迷いました。間違った情報を流す事になるのでは?この情報をこれ以上必要としてる読者はいるのか?と考えました。
ですが、何度も同じミスを繰り返してしまう原因は何か?
人手不足の幼稚園や保育園の人員配置、給与の低さ、意識の低下など様々な理由が原因で発生したものだと感じます。
こういう記事が1人でも多くの目にとどまり、日本という国の政治家が動き、幼稚園保育園への対応が大きく変わることを期待します。
二度と悲惨な事件が起きないことを願いこの記事が、多くの方の目にとどまりますように。